SFTSに関する情報 2018.3

SFTSに関する情報

山口大学共同獣医学部獣医微生物学教室の前田先生よりSFTS疑い症例の検査推奨項目及びこれまでの症例の傾向について情報提供がありましたので展開致します。

• 発熱
• 白血球減少   (これまでのSFTS発症猫800-4200/µl)
• 血小板減少   (これまでのSFTS発症猫0-4x10^4/µl)
• 肝酵素上昇   (これまでのSFTS発症猫ALT>50-250 U/l、AST>50-150 U/l)
• 重症(ネコ11頭中8頭死亡)
• CPK上昇(これまでのSFTS発症猫>1000 U/l)、T-Bil上昇(>0.5 mg/dl)が多い
• 黄疸、嘔吐や消化器症状などが認められることが多い

【注意】
診断・採材時は手袋・マスク・ゴーグル着用
検体の取り扱い・汚染に注意
汚染した可能性がある場合は、0.5%次亜塩素酸ナトリウムで消毒

動物に咬まれた場合や、体液・排泄物に汚染された鋭利器材で受傷した場合
また体液・排泄物によって粘膜や損傷した皮膚が汚染された場合
至急、医師に相談してください。

(感染したか不安な場合)
体温を10日程度測定。発熱があれば医師に相談

(飼い主さまへの指導)
体温を10日間程度測定して、発熱があれば至急病院にいくように伝えてください。

— ベッツクリニカルラボからのお願い —
只今、SFTSの研究チームによる発生状況に関する調査を進めております。SFTSV遺伝子検査をご依頼される病院様につきましては、臨床症状等についての情報提供をお願いしたく確認のご連絡をさせて頂きます。
何卒皆様のご協力の程宜しくお願い申し上げます。